教会
そこには神経質そうな牧師が立っていた。
カーペンター
「私はこの教会の牧師のカーペンターと申します。
ある日突然怪物に町が襲われたのです。
原因はわかりません。ただ私は邪悪なものの意識を感じます。」
「この教会だけは怪物も近づいてこないのです。
これも神のご加護によるものでしょう。生き残っている人を見つけたら、
ここまで連れて帰って下さい。お願いします。」
「大丈夫ですか。教会の周りも怪物たちに囲まれてしまったようです。」
「まったく恐ろしいことです。神よ、私たちをまもりたまえ・・・。」
そこには知的な雰囲気をもった女性がいる。
キャリー
「キャリーです。私は運良くここまで逃げてこられましたが、
まだ多くの人が町に取り残されています。」
「一体何人の人が死んだのかしら・・・。」
市役所
そこには恰幅のいい中年の男がいる。
ウェルズ
「儂は町長のウェルズだ。お前はSSWATの隊員か?
政府は一体何を考えておるのだ。
こんな非常時に小娘一人よこすだけなんて!」
「貴様なんぞに話すことはない!いいか、儂はこの町の町長なんだぞ。
お前もSSWATなら守ってみせろよ!」
教会
ウェルズ
「礼は言わんぞ。お前は当然の事をしたまでなんだからな。」
学校
そこには一人の陸軍の兵士がいた。
フランクリン
「その服は・・・あんたSSWATか?陸軍だけじゃ頼りにならんということらしいな。」
「遊びじゃないんだぜ。俺の邪魔はしないでくれよな。」
「・・・・・・。」
そこには若い女性がいる。
ジャネット
「この学校で教師をしているジャネットです。あの兵隊さんは軍曹だと言ってました。」
「キャロルはどこへ行ったのかしら?私の生徒なんです。さっきまでここにいたのに。」
「キャロルを探して下さい。お願いします。この学校のどこかにいるはずです。」
学校2F
その箱はふたが開かない。内側から鍵が掛かっているようだ・・・。
そこには怯えた目をした少女がいた。
キャロル
「ごめんなさい・・・屋根裏に食べ物があるって聞いたから。それで・・・。
だけど、怖くなってずっと隠れてたの。」
「いやよ・・・もう、動けない。」
「ウン・・・大丈夫。」
学校
フランクリン
「挨拶が遅れたが俺はフランクリン。もし他に武器や弾薬が必要になったら軍のキャンプに行ってみな。
まだかなり残ってるはずだぜ。」
「ゴードン曹長の言ってた通りだな。この町は呪われてるぜ。」
ジャネット
「本当によかったわ・・・。」
教会
キャロル
「頑張ってね。お姉さん。」
学校
フランクリン
「俺はここで援護する。女を先に教会に連れてってくれ。」
ジャネット
「わかりました。軍曹さん、どうかご無事で・・・。」
教会
ジャネット
「ありがとうございました」
キャロル
「明日、目が覚めたらきっと元の世界に戻ってるわよね・・・。」
学校
フランクリン
「それじゃ、逃げるとするか。」
教会
フランクリン
「俺たちのいた学校から東の方角、三方を山に囲まれた所にキャンプはある。
あんたなら無事に行けるだろう。」
キャリー
「私は大学で民族学を教えていましたの。この町に来たのもそのためですわ。」
軍キャンプ
そこにはいかにも軍人らしい面構えをした曹長がいる。
ゴードン
「あんだおめえは。俺か?俺はゴードンだ。気い付けなよ。
この辺にうろうろしてる鉄砲担いだバケモンは全部、俺の部下だったヤツらだ。」
「弾が欲しいんなら勝手に持っていきな。倉庫はこの川の向こうにもあるぜ。
ただし、そこいらはゾンビだらけだから気を付けろよ。」
「いや、わしはここにおるよ。哀れな部下を一人でも多くあの世へ送ってやるのが
上官としての務めだからな・・・。」
図書館
そこには初老の紳士が立っている。
ハーバート
「ここに何の用だ?私はこの図書館につとめているハーバートというものだ。
この町はもうお終いだ。どこもかしこも怪物でいっぱいさ。」
「私にとっては本が全てだ。ここを離れるわけにはいかない。」
山小屋
そこには疲れ切った表情の若い女性がいる。
フラン ※実はこの時点ではまだ名前はわからない。わかるのは終盤になってから。
「助けて!」
「・・・何も話したくないわ!怖いのよ・・・どうしようもなく怖いの・・・。」
「・・・・・・。」
「ほんとの事いうと彼が戻ってこないの。スティーブンは床下から変な音が聞こえて来るって、
地下におりたまま帰ってこないのよ・・・。」
山小屋地下室
若い男の死体を見つけた。
どうやらスティーブンの死体らしい。
右の手がかたく握りしめられている。手の中にペンダントがあった。
そこには無惨なスティーブンの死体がある。
死体は何も答えてくれない。
死体の下に何かありそうだ。
山小屋
フラン
「それは・・・スティーブンがここへ来る途中で拾ったペンダントだわ・・・
そんな・・・スティーブンが死んだなんて・・・。」
「わかったわ・・・あんたについてくわ・・・。」
教会
フラン
「・・・・・・。」
病院
そこには青ざめた顔をした青年がいる。
パトリック
「・・・・・・。」
そこにはまだ若い看護婦がいる
サンドラ
「この病院の看護婦のサンドラです。
外では何が起こっているというのですか。たくさんの人が死んでいきました・・・。」
「亡くなった人の遺体は地下のモルグに移してあります。でも今はそのモルグから
不気味なうなり声が絶え間なく聞こえてくるんです・・・。」
「ここで眠っているのはパトリック・・・原因不明の病気で昏睡状態が続いているんです。」
「ドクターも2日前から姿が見えないんです。
何でもあの怪物たちの死骸を調べてみると言ってたんですが・・・。」
「パトリックの容態が悪化しているんです。このままじゃ血が足りませんわ。
無理を承知でお願いします。彼に血をわけていただけませんか。」
「ありがとう。」
「彼を一人置いては行けませんわ・・・。」
地下モルグ
ゾンビに食い荒らされた無惨な死体を発見した。
どうやらこの死体はドクターの変わり果てた姿のようだ。
何かの書類を書いていたらしく、手にファイルを持っているようだ。
ドクターの死体にはもう何もなさそうだ。
その死体には手の付けようがなかった。
病院
サンドラ
「パトリックが目を覚ましましたわ。あなたの輸血のおかげです。」
パトリック
「・・・不思議な気分だ。暗闇の中から呼び戻されたみたいだ。
そうだ、不思議な夢を見たんだ。いや、あれは果たして夢だったのか・・・。」
ドラッグストア
そこには背の高い黒人がいる。
ピーター
「ようこそドラッグストアへ、と言いてえところだが、この有様じゃあな・・・。
俺はピーターっていうんだ。」
「こんなところまでよく来たな。この照明弾を持っていきな。きっと役に立つぜ。」
「ありがたいが、ここは俺の店なんでな。最後まで手放すわけにはいかないんだ。」
山小屋 地下室
スティーブンの死体を動かすと、地下に続く階段を見つけた。
山小屋下 地下道
そこには老婆がいる。
オマドーン
「こんなおババに何の用かのお、ライラ。何故名前を知っておるかと?
このオマドーン婆さんを忘れたかえ。まあ、無理もなかろう。
おぬしがこの町に住んでおったのは、もうずいぶんと昔のことじゃからのう・・・。」
「年老いたおババじゃ、死ぬことなんぞ何にも怖くはないよ・・・。
じゃがワシにはまだお前に伝えなければならん事がある。また来るがよい、ライラよ・・・。」
ブラウニング館 地下
そこにはライラと同じSSWATのキャメロンがいる。
彼は戦闘でかなり傷ついているようだ。
キャメロン
「ライラか・・・。奴ら、ただの化け物じゃないぞ。陸軍の兵器は何の役にも立たなかったようだ。
奴らに有効なのはPS処理した武器だけだ。」
「やめとこう。おまえさんの足を引っ張ることになりそうだ。」
ブラウニング館 1F
どうやらここに住んでいた人の死体のようだ。上着のイニシャルはS.Bとなっている。
?地下? ※先に地下道から行くと出られないのでわからないが、これは墓地の地下
そこにはライラのよき先輩であるクロネンバーグ中尉がいる。
クロネンバーグ
「ライラ・・・必ず来てくれると思ったわ。あなたに言っておかなければならないことがあるの。
何故あなたがSSWATに入ったのか。
よく考えて。あなたとチャニーズ・ヒルとこの事件の関係を・・・。
町のどこかにあなたの過去を記したものがあるはずよ。
ロメロ大佐はその事を知っていたようね。彼に会えればいいんだけど。」
「ロメロ大佐は、山小屋から続いている地下道におりていったはずよ。
何でも地下道のどこかにこの町の秘密が隠されていると言っていたわ。」
「足を怪我してて一人じゃ動けないのよ・・・。」
遺跡 地下
見覚えのある服だった。SSWATの隊員、スコットだ。
彼も死霊の餌食となり果てていた・・・。
スコットはSSWATでは通信士だった。装備の中にレシーバーがあった。
これがあれば仲間の隊員の居場所がわかる。
アイテム レシーバー
「こちら、SSWATのキャメロン少尉。現在、町の東、山の上の館にいる。」
地下道
そこにはSSWATの隊長であるロメロ大佐がいる。
ロメロ
「よお、ライラ・・・。とんでもない町だぜ、ここは。そこら中にいる化け物どもが
普通の生物じゃないのは見ての通りだ。」
「奴らはこの世界の住人じゃないのさ。異次元、魔界・・・呼び方はいろいろだが、
言ってみれば闇の世界に住む死霊の者どもだ。」
「無理だな・・・これほどの痛手を受けたのは俺も初めてさ・・・。」
オマドーン
「おぬしは自分の過去を知りたがっておるな。町の図書館にある
古文書を見れば、それはわかるかもしれん。」
図書館
ハーバート
「古文書なら2階のどこかにあったはずだが・・・。」
図書館 2F奥
ここに欲しい物はあるのだろうか?
古文書を発見した!
図書館
ハーバート
「古文書なんかが一体何の役に立つのかね?」
アイテム 古文書
古文書はかなり古い物でひどく傷んでいる。
とりたててこの古文書に変わったことは書かれていないようだが・・・。
よく見ると、この古文書にはいくつかのページが取り外された跡があった・・・。
教会
キャリー
「どうやら古文書の欠けてる部分はこの町に住む人たちの家系図のようね。」
地下道
オマドーン
「まだおぬしには自分の運命がわからぬのか・・・。
決して避けることのできぬ運命が・・・。」
ブラウニング館
キャメロン
「おまえはまだ完全にPS処理をマスターしていなかったな・・・
クロネンバーグを探せ!彼女ならPS処理をマスターさせてくれるだろう。
どこにいるかはわからない。部隊が散開してからかなり時間が経つからな・・・。」
地下道
そこには険しい表情の青年がいる。
ウェス
「驚いたな・・・こんな所で人に会うなんて。俺はウェス。
・・・ウェス・ブラウニングという者だ。」
「ここは君より俺の方が詳しいはずだ。」
?地下?
クロネンバーグ
「PS処理のことはキャメロンに聞いたのね。わかってるわ。
これから私があなた自身にPS処理を施すわ。精神を統一して・・・。」
「・・・ごめんなさい。私の力が衰えてるようね。
大丈夫、すぐに元通りになるわ・・・。」
図書館
ハーバート
「古文書にあった家系図?さあ、私は覚えていないがね・・・。」
教会
ウェルズ
「古文書にあった家系図?それがこの事件と関係あるのか?」
「儂のいた場所を覚えているかね?あの後ろにある扉から保管室に行けるんだが、
保管室の扉はタイムロックになってるぞ。午後2時から30分しかあいておらんよ。」
図書館
ハーバート
「待てよ・・・古文書の家系図なら、確か役所に移したはずだが・・・。」
市役所
ここに欲しい物はあるのだろうか?
教会
ウェルズ
「家系図を置いたのは一番奥にある本棚じゃよ。」
市役所
家系図を見つけた!
ライラ・アルフォン
’66/6/5 チャニーズ・ヒルに生まれる
マーチン・アルフォン
’43/10/4 ピッツバーグに生まれる
’66/6/5 死亡
ミリィ・アルフォン
’49/2/17 チャニーズ・ヒルに生まれる
’76/8/13 死亡
ドラッグストア
ピーター
「あのバケモンども、俺の店の中にまで入って来やがった。」
「相棒のロジャーが墓地の近くで女を見かけたとか言って、助けに行ったきりなんだ。
あんたの仲間じゃねえかな。同じ格好してたみたいだぜ。」
墓地
まだ新しい死体のようだ。
どうやらピーターの相棒、ロジャーの死体らしい。
手に拳銃を持っているが、これはSSWATの物だ。
死体の傍らに血で文字が書かれている。
“CATACOMB 6 13”
墓がある。
この墓には何か秘密があるのだろうか・・・。
墓の下に階段を見つけた。
軍キャンプ
ゴードン
「夜はあまり外をうろつかない方がいいぜ。
真っ暗闇でバケモンどもと戦うときには、ノクトビジョンでもあればいいんだが・・・。」
病院
パトリック
「僕の見た夢は現在の事じゃないんだ・・・もっと昔・・・何世紀も以前の出来事のようだった。
大勢の人々が魔物の犠牲になっていたんだ。」
サンドラ
「長い間ずっと眠ったままだったのにあなたの血を輸血したとたん
みるみる快復していったんです。」
「この町には死臭が漂ってるみたいだわ。」
「パトリックの見た夢はあなたの血と関係があるのかもしれませんね・・・
あなた自身は知らない、あなたの血に流れる遠い祖先のビジョンを
パトリックはたまたま夢として見たのじゃないでしょうか。」
「私たちはただ、祈るだけですね・・・。」
ドラッグストア
ピーター
「そう言やあ、町がこんな事になる少しばかり前に、おかしな事があったな。
町のはずれにあるブラウニングの館で何人も人が死んだっていう話だ。
辺り一面血の海らしいな。」
教会
ウェルズ
「ブラウニングの館について知りたいのか?
やはりこの事件にはあいつらが関係していたのか。
この町に何か不吉なことが起こると必ず、あいつらが関わっているんだ。」
「前にも山で多くの人が殺された事件があったんだが・・・
狼だろうって事になったが、あれは獣なんかにできる芸当じゃなかった。
ブラウニングの奴らに決まってたのさ。」
ジャネット
「ライラさん、この町について知りたいのでしたら、湖の真ん中にある島に、
町の歴史を記した遺跡があります。お役に立つかしら。」
フランクリン
「町のほとんどが壊滅状態にある。夜、歩くときには照明弾が必要になってくるぞ。」
「一体、そのブラウニングっていうのはどんな奴らなんだ?」
「頑張れよ!」
キャリー
「チャニーズ・ヒルには昔から特殊な伝承や言い伝え、超自然現象が多く見られるんです。
そしてそのほとんどがブラウニング一族のまわりで起きてるんです。」
遺跡
そこにはこの町の歴史を記した遺跡があった。
その遺跡には次のことが刻まれていた。
遙かな時の世、彼の地に“メルティア”あり。“メルティア”は“狭間の町”を意味するところなり。
ある時、“メルティア”に黄泉の道開く。黄泉よりいでし死霊の群は
家を焼き人を喰らい町を地の底に沈めん。
その時いずこより聖なる人々現れいで、大いなる光に満ちた聖なる剣を掲げ
邪悪に満ちた死霊の輩を黄泉路の彼方に葬りさらん。
この文の下にまだ何か書かれているが、それはどうやら古代文字らしく読むことは不可能だ。
解読書があれば、この古代文字の意味は分かるかもしれない。
教会
キャリー
「“メルティア”は17世紀の末に地の底に沈んだといわれる伝説の町です。
そしてその上に新たに作られた町こそ、ここチャニーズ・ヒルだという話です。」
「古代文字の解読書は図書館で見かけたわ。」
「“メルティア”というのは、この土地に古くから伝わるインディアンの言葉で
“狭間の町”という意味をあらわしています。でも、何の“狭間”なのかはわかりません。」
カーペンター
「神に仕える身でこのような事をお話しするのは心苦しいのですが
丘の上に住んでいたブラウニングの人は、我々とはどこか違っていましたね。」
「ブラウニングの人たちのまわりには昔から忌まわしい出来事がつきまとっていたのです。
町がこんな事になったのも、あるいは彼らのなせるところかもしれません。」
ジャネット
「私はブラウニングの方はみんな好きでした。
こんな事が起きたのがあの人たちのせいだなんて思いたくありませんわ。」
図書館
ハーバート
「見ての通りこの町は切り立った山と谷の間にある。
それが“狭間の町”の名前の付いたいわれらしい。」
「また捜し物か?古文書の解読書なら古文書のあった近くに置いてあったはずだ。」
「命を粗末にするんじゃないぞ。」
図書館 2F
解読書を発見した。これがあれば、古代インディアンの文字も解読できるだろう。
遺跡
古代文字の部分を解読すると次のことが書かれている・・・
その後彼ら、またいずれ来たらん死霊よりこの地を護るべく“防人”となりて“メルティア”にとどまらん。
黄泉と現世の釣り合いが再び崩れるとき、“大いなる蜘蛛”の左足の付け根に黄泉路はその口を開かん。
教会
キャリー
「“大いなる蜘蛛”?それはたぶんこの町に流れる8本の川のことを指してるんじゃないかしら。」
ドラッグストア
ピーター
「最初に怪物が現れたのもブラウニングの館の方角らしいぜ。」
病院
パトリック
パトリックは夢の続きを語っている。
「勇気ある人々が現れて悪魔の群をどこかに追い払っていたんだ。」
墓地 地下
クロネンバーグ
「わかったわ、ライラ・・・あきらめるなんてSSWAT失格だものね。いいわ、行きましょう。」
教会
クロネンバーグ
「ライラ・・・もう一度PS処理を試してみましょう・・・精神を統一して・・・」
「まだ駄目ね・・・うまくいかないわ。」
クロネンバーグは息も絶え絶えの様子だ・・・。
ウェルズ
「ブラウニングの館なら島の東、町外れの山の上にある。」
「この町を救えるのはあんただけだ。頑張ってくれ!」
カーペンター
「今度の事が起こる少し前にもブラウニングの館に住む男たちがここに来て
何かを探していたようです。」
ジャネット
「教会にやってきたっていうブラウニングの方なら、私も存じてますわ。
恐らくサム、ウェス、トビーの3人の誰かでしょう。」
「私たちきっと助かりますよね。」
病院
パトリック
「君には夢の中の人たちと同じような雰囲気がどことなく感じられるなあ。」
図書館
ハーバート
「元々ブラウニングの人間は町の者とは接触を持とうとはしていなかったのさ。
だから町に何か起きるとすぐブラウニングの名前が持ち上がるのも仕方のないことだった。
そして今度の事件だ・・・。」
「あんたも早く立ち去ることだな。」
地下道
ロメロ
「“メルティア”の“狭間”が何の事を指しているか、本当の意味を教えてやろう。
山と谷の間にあるからなんかじゃない。“狭間”とは“次元の狭間”の事なのだ。
今、俺達の存在している次元とまったく異なった次元・・・
この町はその“次元の狭間”の上に立ってるのさ。」
病院
パトリック
「わかったよ。教会までなら何とかなるだろう。」
教会
パトリック
「そうだ。夢で見た勇気ある人達の先頭に立つ者は手に立派な剣を持っていた。
光り輝く巨大な剣だった・・・。」
病院
サンドラ
「お願いします。」
軍キャンプ
ゴードン
「眠るとき、シュラフがあれば回復率は高くなるぞ。」
「大詰めを迎えそうだな。頑張れよ。」
「戦闘の基本は、いかに早く相手の動きを読み、ウィーク・ポイントを見つけるかだ。」
「武器の選択も重要だな。相手に応じて武器を使い分けるようにせんとな。
それにはまず武器をよく知ることだ。」
地下道
オマドーン
「遺跡に書かれておる“防人”とは、丘の上に住むブラウニングの一族の事じゃよ。
あの一族はこの町が生まれる遙か昔からずっとおる。
町には深く関わろうとはせぬが、何かあると必ず手をさしのべてくれるんじゃ。
あの丘の上の館からわしらのことを見守っておるかのようにな・・・。」
ロメロ
「こちらとあちらの世界は微妙なバランスで均衡が保たれていたが、
それでもこの次元の狭間は実に不安定なものだった。
何百年に一度、そのバランスが崩れ両世界をつなぐ道が現れるんだ。
古くより言い伝えられる黄泉の道、つまり黄泉路ってわけだ。
この町に溢れている怪物たちはその黄泉の国に巣くう死霊の輩なのさ。
この話は全て軍の上層部から聞いたものだ。間違いないだろう。」
「黄泉路が口を開く場所は決まってるらしい。一本道の突き当たりか
道の途切れている所にしか黄泉路は存在しないといわれている。
ただし偽の黄泉路には気をつけろよ。外見は黄泉路と同じだが
ここに入ると一瞬に他の黄泉路まで運ばれてしまうからな。」
「なぜ上層部がそんなことを知っていたのか・・・
もともとブラウニングの者は黄泉路を開かせないために大昔からいたらしいんだが、
その力も年を追うごとに弱まってきた。
子孫を残すためにやむなく行われた異なる種族との婚姻は、純粋なブラウニングの血を薄めてしまったんだ。
もはや自分達だけでは黄泉路の決壊を防ぐことが不可能だとわかった彼らは
軍に働きかけて彼らと同じ能力を持った者を集めさせたのさ。
それがSSWAT・・・俺達はこの日のために結成された・・・。
だがあの死霊の化け物どもは想像以上だった。」
ドラッグストア
ピーター
「そうだな、。ここもそろそろやばくなってきたし・・・
俺も教会に移るとするか。」
教会
ピーター
「あんたの行動にゃ恐れ入ったぜ、まったく。」
「弾薬が足りないんだったら、俺のをわけてやろう。」
フラン
「あんたを見てたら、なんだか勇気がわいてきたわ。ありがとう・・・
私の名前をまだいってなかったわね。フランっていうのよ。」
パトリック
「勇気ある人の剣や、服にも何か紋章のようなものが施されていた・・・
三角と円を組み合わせた見たこともない印さ・・・。」
家系図
ミリィ・アルフォン(旧姓 ミリィ・ブラウニング)
ライラの母、ミリィはブラウニングの一族だった。
そしてライラがブラウニングの血を引く最後の一人であることが記されていた。
地下道
ロメロ
「お前はブラウニングの最後の一人だ。他の者は黄泉路が口を開いたときに
化け物どもと戦って一人残らず死んでしまったはずだ・・・。
お前をSSWATに入隊させたのも、その危険から守るためだ。
お前の母、ミリィ・ブラウニングのたっての頼みでな・・・。」
オマドーン
「ライラ、お前の母、ミリィは類い希な霊能力者じゃった。
マーチンとの結婚にはブラウニングの一族はみんな反対しておって、
ミリィはお前を産むとすぐにチャニーズ・ヒルを出ていったがのう。
・・・お前のことはよおく覚えておるよ。」
「もしそんなに古い物であればありそうなところは限られているじゃろう。
この町で昔からある建物といったら・・・。」
アイテム ペンダント
それはきれいな飾りのついたペンダントだった。
このペンダントには何か秘密があるのだろうか・・・。
よく見ると裏に文字が書かれている。
「愛するキャロルへ 1976.8.13」
この日付はライラの母、ミリィの亡くなった日と同じだ・・・・・・。
教会
キャロル
キャロルは疲れたのか、ぐっすり眠っているようだ。
キャロルはうわごとのように何かをつぶやきはじめた・・・その声は、驚いたことに
ライラの母、ミリィ・アルフォンにそっくりだった。
「黄泉路を塞ぐことが出来るのはブラウニングの血を引きし者だけ・・・封印に必要なのは
白と黒の2本の聖なる剣。白の剣はお前の目の前に、黒の剣はブラウニングの者が持っているはず・・・。」
ミリィの死んだ日とキャロルの生まれた日、そしてこの言葉・・・キャロルはライラの母の生まれ変わり・・・
つまり“リーインカーネーション”なのだろうか・・・?
キャロルの目が覚めたようだ。
「どうしたの?不思議そうな顔をして・・・。」
「早くお家に帰りたい。」
パトリック
「剣は二つあるんだ。その二つを合わせるとそこから出る
まばゆいばかりの光が魔物を闇に封じ込めるのさ。」
「僕の見た夢が現実となったのか・・・。」
地下道
ロメロ
「ミリィからお前に、いつか渡すようにとあずかってるものがある。
これが何かはわかるな?ブラウニングの紋章だ。さあ受け取ってくれ。」
「この町の地下に広がる通路に謎を解く鍵があると睨んだんだが・・・。」
ウェス
「どうやらあんたがここまで来たのは俺と同じ理由らしいな。
ブラウニングの紋章を持つ者がまだ他にも生き残っていたのは驚きだ。
サムもトビーもやられてしまった・・・。」
教会
クロネンバーグ
「これでいいわ・・・次からのPS処理では少ないMFで通常以上の効果をあげることが出来るわ。」
「行って、ライラ。私は大丈夫。あなたにはやらなければならない事があるわ。
ライラ・・・行きなさい・・・。」クロネンバーグは息も絶え絶えの様子だ・・・。
フラン
「ねえ、大変よ!クロネンバーグさんが!」
クロネンバーグ
クロネンバーグの息は絶えていた・・・・・・。
そこにはクロネンバーグの遺体が静かに横たわっている・・・。
フラン
「つらいのは私一人じゃないんだわ・・・。」
キャリー
「悲しいことですわ・・・。」
「この町の地下に広がる通路には5ヶ所の出口があるはずです・・・。」 ※教会、墓地、遺跡、館、山小屋の5ヶ所
地下道
オマドーン
「館の下に広がる地下道は他にも地上のどこかとつながっておるはず。
うまく利用すれば、いたずらに地下道を歩き回ることもないじゃろう。」
「地獄の業火に焼かれる町の光景が目に浮かんでくるようじゃよ・・・。」
ロメロ
「開いたままの黄泉路からは次々に怪物があふれ出て、放っておくと世界の破滅につながるだろう。
一刻も早く黄泉路を封じなければ・・・。」
ウェス
「黄泉路がこの地下道にあるのは間違いないが、気がかりな事がひとつある。
黄泉路が口を開いてから、もうかなりの時間が経つ・・・急がないとヤツが来る・・・。」
ブラウニング館
キャメロン
「そうか・・・クロネンバーグが・・・。」
「よし、これ以上犠牲者を増やすわけにはいかない。教会の守りは俺が引き受けよう。」
地下道
ロメロ
「黄泉路がどこにあるのか・・・この町の地底に口を開いたのは間違いないのだが・・・
これ以上のことは俺にも、軍の参謀たちにもわからない。」
「幸運を祈っているぞ、ライラ・・・。」
「さすがの俺もここまでかもしれんな。」
教会
ピーター
「・・・あんまり気を落とすんじゃねえぜ。」
キャメロン
「今にして思えば、どうしてお前のようなお嬢さんがSSWATのようなところにやって来たのかうなずけるぜ。」
「もともと、SSWATやPS処理に一番向いているのは男よりも女の方らしいんだ。
女性の精神力の強さが大きいってな。お前にせよ、クロネンバーグにせよ、
それから・・・お前の母親にしても・・・。」
「死ぬなよ、ライラ・・・。」
教会
その黄金の十字架は荘厳な輝きを放っていた。
十字架の中に何かが塗り込まれているようだ。
カーペンター
「古来より伝わる剣ですか?確かにここは古くからこの町に立っていますが、神聖な教会に
そのような野蛮なものを置いてあるはずがありません。」
十字架
そこには光り輝く白い剣があった!
カーペンター
「おお、これは!十字架にこんなものが隠されていたなんて!」
「尊い犠牲者が何人も・・・。」
「あなたの幸運を心よりお祈りいたします・・・。」
地下道
ウェス
「一度ヤツが黄泉路から這い出してきたら、もう手が付けられない。
この町はおろか、この大陸ぐらい、一晩のうちに焼き尽くされてしまうだろう。」
「そこに持ってるのは白の聖なる剣か?そうか、君が見つけたのか・・・。
俺は館にあった黒の聖なる剣を持っている。
二つの剣がそろえば黄泉路を封印することも出来るかも知れない。」
「どうやらここまでだな・・・今の怪物にやられちまったよ・・・
ここから先はお前に賭けるぜ・・・ライラ・・・さあ、黒の剣を取れ・・・。」
「この地下のどこかにある黄泉路を見つけたら、二つの剣で封印するんだ。頼んだぞ。」
「・・・・・・・・・。」
「もう、動けない・・・・・・。」
ウェス・ブラウニングの体は冷たくなっていた。彼はもうこの世にいない・・・。
ウェス・ブラウニングは死んでいる。
※このあと地下道で本物の黄泉路を探し、ラスボスとバトル、倒すとエンディング
死霊戦線TOPへ