※椅子に座っている女に男が話しかける

「いよいよだな、カサンドラ・・・」

「・・・・・」

「あと数時間であそこは地獄となる」

「地獄か・・・お前と俺に流れる忌まわしい血を生んだあの街にふさわしい呼び名だとは思わんか?」

「兄さん・・・私たちに流れる血は運命なのよ。今さらあの街を破壊したところで運命は変わらないわ」

「そう、運命は変わらんさ」

「だが見極める事は出来るはずだ。俺達にこんな事をした運命をな・・・」

※女の手が見えるが、それは人間の手ではない

 

サン・ドラド・・・それは内海に面したラインスター島を中心に産業・文化の拠点として

大規模な都市改造が行われたニュータウンである。

ラインスター島の南に位置するキール島にはサン・ドラド全土の電力を賄う原子力発電所が建造され、

今や操業を待つばかりであった・・・

 

ラッセル「慣らし運転の調子はどうだ?」

技師「炉心の温度も安定していますし、今のところトラブルは見受けられません」

技師「この分ならサン・ドラドへ供給する電力量に、問題はないでしょう」

ラッセル「そうか。これでラインスター島へ何万という人間が移り住んでこようと・・・

     エネルギー面での不安は解消されたようなものだな・・・」

※警報鳴り響く

ラッセル「どうした!」

技師「わかりません!原子炉には何の異常も認められませんが」

「あの耳障りな音を止めてもらえないか」

ラッセル「いったい何を!」

「キール原発は我々が完全に制圧した。これより諸君は我々の指示に従って行動してもらう!」

ラッセル「原子炉をのっとるというのか・・?」

 

※場面変わって電話の音でライラ目覚める、その後ブリーフィングの場面へ

フィッシャー「本日0750時、サン・ドラドにあるキール原発がハイジャックされた。

       犯人の正体・目的は、現段階ではいっさい不明」

ハリス「サン・ドラドというと、新都市計画でラインスター島に大幅な改造を加えて造られたニュータウン地帯・・・」

フィッシャー「しかも、その直後にラインスター島の至る所で、

       同一犯人の仕業と思われる爆破テロが起こっている」

キャメロン「これだけのことをやってのけるには、かなりの資本と、統率の取れた組織が必要でしょう」

フィッシャー「うむ・・・・・」

ライラ「・・・しかしフィッシャー准将、いくら大規模なテロ行為があったとはいえ、

    私たちに出動要請が出たということは・・・まだお話しになっていない事があるのでは?」

キャメロン「まさか・・・・・」

フィッシャー「君たちに見せたいものがある」

※水槽の中に赤い蜘蛛のような生き物がいる

フィッシャー「事件の第一報を聞いて駆けつけたサン・ドラド市警の警官が下水道で発見したものだ」

ワイズ「これは・・・何です?」

ライラ「クリーチャー。私たちの世界には、決して存在するはずのない・・・別の世界の怪物・・・」

キャメロン「チャニーズ・ヒルの再来なのか・・・」    

フィッシャー「これが、君たちにサン・ドラドへいってもらわなければならない理由だ。

       私も同行するので、詳しい話は車の中でするとしよう」

ハリス「フィッシャー准将!」

※クリーチャーが水槽を割って飛び出す。とっさにライラが銃を抜きクリーチャーを倒す。

 

「悪夢はまだ終わっていなかったのね・・・」

 

 

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